2011年12月13日火曜日

北欧に

1人旅に行ってまいりました。
今となっては結構時間が経ちすぎて夢のようです。
夢のような日々でした。不安な時もあったけど楽しかった!

北欧はすごい安全で、人々も優しくて街も美しかったです。
(人々も美しい!)

どんな日常を送っていたのかと言いますと、
毎日観光をしておりました。

1−9日:デンマーク
・ホームステイ(7日まで)
・ワンダフルコペンハーゲン(ツアリストセンター)
・デンマークデザインセンター
・チボリ公園
・デンマーク郊外
・オードロップゴー美術館
・ベルビュービーチ
夏はヌーディストビーチ

レストランヤコブセンでしくじって注文した大量のムール貝
・コペンハーゲン観光(ニューハウン、オペラハウスなど)
・デンマークデザインミュージアム
・ルイジアナ美術館
などなど

9−12日:スウェーデン
・観光案内所
・ガムラスタン
・森の墓地
・お買い物
などなど

12-14日:フィンランド
・かもめ食堂
・フィンランドデザインフォーラム(お店)
・アアルトハウス
・ストックマンデパート
などなど

デンマークではホームステイをしたんだけど、やっぱりその印象が強い。
   
ホストファミリーの猫
デンマークで人気の日本のパン屋アンデルセン
いかにデンマークの人々が家の中で心地良く暮らすか、
家族を大事に思っているか、クリスマスがどれだけ大事な行事なのか、
という事を知りました。

ホストマザーは67歳で、ホストファザーは65歳だったんだけど、
よくよく話を聞くと二人は結婚していなくて、
「He is just boyfriend !」
って!デンマークではよくある話らしい。
二人とも一度結婚して離婚して、お互いに1人ずつ娘がいるらしい。
それでも2人は10年くらい一緒にいて、とっても仲良し。

外に行くと絶対に手をつなぐ。
ホストファミリー
デンマークでは本当に多くのカップルを見た気がする。
(スウェーデンとフィンランドではそうでもないような)
でっかい、石畳にまけないようなベビーカーを二人で押している、
若い夫婦をよく見た。そして絶対手をつないでいる。
(おじいちゃん、おばあちゃんでも)

食事時には絶対にろうそくに火をともして、
ヒュグリという状況をたのしむ(日本でいうまったり的な?)
スーパーにはろうそくが山積みだった。
あのひとはヒュグリみたいにも言うらしい。
ホストファザーは刑事コロンボがヒュグリって言っていた。

北欧に来て思ったのは、各国が自分の国という物をすごく意識していて、
国旗が至る所にある。
デンマークに観光に来ているノルウェーの人も、国旗のついたスキーウェア
みたいのを着ていて一発でどこの国の人か分かった。

国境がなんども変わって来た歴史があるし、地続きな環境のせいかもしれない。

そしてみんな英語が上手で、普通、隣国の言葉が喋れるらしい。
ホストマザーは8カ国語しゃべれるそうだ。
ところで、コペンハーゲン観光の船のガイドはイギリス出身者だった。
というのも、彼が何度も歴史の年号を間違えて喋っていて、
(英語、ドイツ語、デンマーク語の順で話していたらしい)
でもみんな観光客だから分からず、ホストマザーだけ間違いに気付いた。
それで、おりる時に注意するとイギリス出身だという事が分かったのである。
「英語とドイツ語は上手だったけど、デンマーク語はひどかったね!」
と言っていた。
もちろん私は、いつドイツ語でデンマーク語か分からなかった。
むしろ英語がわかりにくいよくらいに思っていた。(だめだめ)

デンマーク滞在中は「ひょう」やら雨やら降って大変だった。
それでもみんな傘をささない。うちも地図を見なきゃいけないから、
傘をささなくて、風がふいてめっちゃ寒かった。
デンマークは山も川も無くて平たいから風が強い。
ホストマザーに今日は川を見たと言ったら、
私たちは川を持ってないよ!それは海か何か(単語がわかんなかった)と言っていた。
逆に日本には何個島がある?と聞かれて焦った。

ホストマザーはいつも6時にご飯にするから、それまでに帰って来てね、
ってご飯以外本当に自由にしてくれて、
「if you want」って、食後はテレビに誘ってくれて、
分かりやすい英語に直して話してくれた。(毎日映画をやってる)
 うちの名前より先に「ふわふわ」という単語を覚えた!
(うちが彼らの猫をそう呼んだ)
ホストファザーは「Why not ?」ってなんでも許す人だった。
最後は一緒にビールを飲んだ。
なんでビールが飲めるって早く言わなかったの?って言っていた。

ほんの1週間だったけど、見ず知らずの土地で本当に良くしてくれて、
心強かった。最後にカードを作って渡したんだけど、
やっぱりうちはそういうシーンに弱くて泣いてしまった。
するとホストマザーは、あなたが来て私たちも本当に幸せだったのよ、
みたいに言って頭をなでてくれた。
気持ちを上手く英語で言葉にできないのが悔しかった。
自分これでも24歳なのか本当に不思議である。

この旅を通して知ったのは、旅に限らずに世の中は一期一会だらけという事。
色んな人(主に通りすがりの人)に本当にいろんな表情で助けてもらって、
一度きりの出会いだらけだった。
でもきっとそれは日本でも同じで、ずっと続くと思っている関係も
そんな訳はなくて、いつでも一期一会でその瞬間を自分に恥じないように
生きなきゃいけないんだなあ、って(大げさか)

うちは上手く英語が喋れないからほぼ、
Hi ! と Hello ,excuse me と I want・・と Can I ・・・?とCould you ・・・?
の世界だった。
重要なのは笑顔と感謝の気持ち!

とはいえ、英語が喋れないせいで、不安な時もあった。

スウェーデンに入って2日目のこと。
なんと右翼によるデモがうちのホテルの目と鼻の先で起きて、
ホテルのある島への1本しかない道が通行どめになってしまったのだ!!

昼間からなんか空砲の音がするなーって思って、宮殿で何かやってるのかな?
なんてのんきにぶらぶらしていたら、それは爆竹で、生卵やらなにやらいろいろ
飛び交っていたらしい。

日が暮れ始めて、
マジで日が暮れるのが早い。4時にはまっくら
買い出しでもして帰ろうかねえと橋を渡ろうとすると「keep out」の文字に沢山のパトカー。(ランプが青い)
そしてポリスメン。同じ服を着た若者の団体。
うちはそのとき、その橋が一本しか無いとは気付かずに、
「どうしてくれるんだ!」みたいにふざけてるおじさんたちと一緒に
へらへらしてたんだけど(なんだろう、この西洋のユーモア)
気付く。
ホテルに戻れない!!!!!!!!
結局、警察に話して違う地下の道を教えてもらうんだけど、
裏から見た島の中ではその右翼の団体がみんなで手にろうそくみたいのを持っていた。
(このときうちはまだ警察が説明してくれたデモンストレーションの意味が分からない。)
ヘリもライトで照らしながら飛んでいて、
何かの予行演習でもしているのかなあ?とちょっと集団に近づくが、
異様な雰囲気なのでホテルへ。
入り口では見物人が何人かいて、Hello!と声をかけてくれた。
なので
「What are they doing ?」(これでせいいっぱい)
と聞くと、ちょっと困った顔で、(うちが英語あんまり分からなそうだから)
「イッツ デモンストレーション! ファイン!」
って言っていた。
 ファイン!って何か楽しそうだね。
って思ってたんだけど、
デモンストレーションってデモのことだった!
何かの決議に反対してのデモだったらしい。

関係ないかもしれないけど、最近スウェーデンでは
移民が多くて、犯罪が増えているらしい。
特に移民の多い地区では4人に1人が犯罪に巻き込まれていると
ウィキペディアさんが言っている。
それに対して右翼団体は反発しているらしいのだ。

そういえば、デンマークの時もホストファミリーが移民の問題について
良く話していた。
それでも、調べてみるとデンマークは移民についての法律が厳しく、
すごく整っているらしいのだ。結婚して永住権を得るのも難しいらしい。

まさかデモが駅や空港まで行ってフィンランドに行けなくなったらどうしよう、
うちのチケット安いからキャンセルできないのになー!
って思ってたら、翌日は何事も無かったかのようにさわやかな朝だった。
毎年恒例で、今年はうちの泊まった島にデモが移動したらしい。

でもスウェーデンは言葉にできないくらいにキレイで、
息をのむほどだった。特に朝と夕方と夜。

夕方

 
思わず日本語で「やばー」と言ってしまった。
デンマークでは日本人に会わなかったけど、
スウェーデンでは何人かに遭遇した。
こんにちはーと声をかけてくれる人もいた。
旅行者が多いのもわかる。すごいきれいな街。
たぶん他の国から来た旅行者の人もたまに
Hello ! と声をかけてくれた。
スウェーデンはあいさつがかわいくて
「ヘイヘーーイ」
ってあいさつをする。

北欧の人はあんまり香水をつけないのかな?
イタリアやアメリカで感じた海外の匂いはあんまりなかった。
そしてごはんもけっこうおいしい。
まずいって聞いてたから胃弱にそなえて胃薬持って来たけど、
1回しか使わなかった。(でもやっぱり胃弱)

デンマークの人々はよくニコニコとうちを見ていた。
けど、スウェーデンの人々は忙しいのか駅では早歩きで
目が合ってもあんまり微笑んでくれなかった。
エスカレーターもめっちゃ早くて思わずムービーを撮ったけど
映像ではよくわかんなかった(残念)

それでもやっぱり何か尋ねると親切に教えてくれる。
グッドラック!とか言ってもらえて嬉しかった。
嬉しかったのは、地下鉄でエレベーターの使い方が分かんなくて、
スウェットの若い兄さんに尋ねたら親切にドアを開けてくれた事!
(エレベーターはドアが手動だった)
うっとりしてしまった。

フィンランドは3日(到着と出発含めて)しかいなかったんだけど、
その間、何回か嬉しいことがあった。
ヘルシンキ大聖堂

トラム(ツアリストセンターで手に入れたツアリストチケットで移動)

1つ目は、
アアルトスタジオに行く時、地図が分からなくて
(フィンランドは何故か通りの名前が2個あった)
ぐるぐる回してたら
「you lost way ?」
っておじいさんが話しかけて来てくれた。
そして郵便局の人に聞いてくれたり、
携帯で調べたりして道案内(最後まで)してくれた!

聞き取れたところによると、
そのおじいさんは日本と取引をする会社に勤めていた事があって、
(たぶん造船業?)いまは学校で何かを教えているらしい。(まるでだめ)
昔、日本人に親切にしてもらったから、親切にしたいんだ、と言っていた。
そして1人で来たのかうちに聞いて、
そうだって言ったら危ないからやめろって言ってくれた。
スタジオに着いた時にもスタジオに人に何事かフィンランド語で話してくれていた。

あとは、カフェアアルトに言った時のこと。
カメラを置いて席を取ってメニューを取りに行ったんだけど、
戻って来たら、隣の老夫婦が
カメラを置いて行ったら危ないよ!幸運にも僕らはカメラを持ってるけど。
みたいに笑いながら教えてくれた。
帰り際には「You have a nice trip !」って言ってくれた。

フィンランドの人はシャイな印象であんまり背も高くないイメージだった。
なんどか、フィンランドの言葉でありがとうを言われた(キートス)

すんごく長くなっちゃったけど、これ以上にたくさんの事があったのです。
(自分の日記に書いてある)
そのほとんどが嬉しい事で、人々が優しくしてくれたのはうちが日本人だったからだと思う。
何かしてもらった後には、何度もどこから来たの?とか日本人?とか聞かれた。
たまにその後、へたくそな日本語を言ったりしてかわいかった。
うちの事、日本人って分かってて親切にしてくれたのかな?
ってちょっと思った。

また行きたいなあ。行きたいなあ。