ソフトウェアにおけるデザインコンセプトとビジネス
ソシオメディア株式会社
篠原稔和さん
その日はお誕生日でした。
何の日か聞かれて私あてました!!
《議題》
・ソフトウェアにおけるUIの役割と傾向
・デザイン&ビジネスの実践
《前置き》
環境がドンドン変わって来ている。ソフトウェアもドンドン変わっていて大変な時代。
インターフェースがデザインの主軸になっている。そのけいこうを踏まえて、どうビジネスしていくのか、って事。
《プロフィール》
しのはらとしかずさん。会社は3つくらい経験している。
内田洋行にてオフィス環境の研究員の立場で勤めていた。いろんな人の立場にとって仕事がどのようにすればはかどるか、という付加価値やアドバイスという役割で仕事をしていた。
コンピューターがいかに活動を引き上げてくれるか、という仕事。グループウェア、コンピューターを使った仕事、教育。オブジェクト技術。繋がった状態で手助けをする方に興味がわいていった。
オブジェクト思考に興味を持っていった。グラフィックを主軸にコンピュータを操作すること。コンピュータが繋がっていることも、オブジェクト指向を助けている。
オブジェクト指向のアメリカを中心とした団体にいた。
ブラウザに出会う。
文字だけでない情報、距離がところで、全く同じ現象が見られることに魅せられてしまった。独学でhtmlを覚えた。
それはブログをやってみよう、とか言う温度間に似ているかもしれない。
appleがwebサイトをコンペで決めるというチャンス。
外に秘密出さないのになんでこんなことが?
ジョブスが追い出されている時代、効率を上げよう、という時代。3チームが集結。フリーランスとして集結(友達と集まって出すようなもの)
コンペは通ったが、会社じゃないと発注できない→会社を作ろう。
会社を作ったものの、元はフリーランスのみんなはバラバラに。
アップルのwebのローカライズはすごくいい仕事になった。決めごとがたくさんあって、しっかりしていた。それがプロダクトに反映されていた。
アップルのガイドラインを作る、という仕事から始まった。
デフォルトのフォントが見づらいので変える、とか細かいところまで。アメリカ版から日本語に直す、ということをやっていった。技術と人間を結ぶ様々な考え方に出会う。(インタラクションデザインや人間中心設計のような考え方。)このようなことは日本では勉強できない、と思った。
→本がない、ナビゲーションがない、これはまずい!
結局日本にはあんまりなかった、本を外資系の会社の人に教えてもらって、読んだ。外国の本で苦痛だが、モチベーション持たなきゃ、という事でいろんな本を訳した。
日本ではあんまり勉強できない、と行ったけど、当時一握りはいた、例えば山崎先生。
ユーザビリティやUIの考え方を持ったコンサルティング会社を立てなくては行けないのでは、と考えたことがはじまり。企業と考え方を一緒に共有してやっていかなければ行けないのでは?ということでやり始めた。
ユーザーインタフェースなどを評価実践していく会社なのだが、クライアントに理解してもらえないことは多い。そこで「デザインIT」という活動を開始。DESIGN IT!ね。イベントで広めようとしていった。海外に会社を作りたかった。
ブログメディア「TechCrunch」の日本語版を始めた。
《理念》
社名:造語、情報を理解するためにコンピュータを活用しよう。(MITの先生)ソシオメディアという本もある。元々の意味はコンピュータの存在意義、という意味。
《ソフトウェアにおけるUIの役割と傾向》
企業活動が忙しくなっている。大学で教えることをやっていたが、今年は出来ていない。
・ユーザビリティーの具体的なやり方
・人間中心設計の具体的なやり方
などなどを教えていた。
ー目的に対する効果を最大にするためにプログラムもデザインしなければならない。
・プログラム技術面からのデザイン
オブジェクト指向、デザインパターン
・UIの面からのデザイン
UI設計、UI評価、UIデザインパターン
ホームページをライブラリのように使っている。
・ヤフーのデザインパターンもある、使われている事例も乗っている。
デザイン用語を1つひとつ定義して、どのような意味があるのか解説している。
デザイン自体が言語化されていると効率よく設計が出来る。
背景には、いろんなパターンがある中で、なんでこれがいいのか、って事が説明されている。
《最近のUIデザインの傾向》
・webブラウザを中心としたUI
・タッチパネルなど具体的に触れることが出来る端末のUI
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歴史
昔は自由なものではなかった。コンピュータを動かしているOSの上にUIがある、という状態だった。osがすべてUIを支配していた、一体化していた。
ーUIを規定する存在としてのOS
ーOSが規定した作法の中で、ネイティブアプリケーションのUIが存在。
シンプルであれ、直接的であれ、効果的であれ、という言葉が最上位にあった。
その考えをもとに、コンピュータはどのように振る舞えばいいのか、ということが決められていた。
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現代ではそんな、~であれ、なんて規定はない。デザインコンセプトが明示されてなかったり、使いにくいものが溢れて来ている。
次にその現象が見られるのはタッチパネルのiPadのようなもの。まず、やることは、アップル社のガイドラインを熟読すること。理解すること。
ところが、アンドロイド端末、だとかは、そこまで規定していないので、googleにもユーザーインタフェースをやる人が200人ぐらいになった。
80年代から積み上げられて来た、アップルのガイドラインの裏には何度も評価をされて来たのでgoogleにはかなわない。
ところがその裏返しで、アップルのガイドラインは強固に守らねば!というところがあり、自由度はアップル社のガイドラインの中で行うこと、という柵の中にある。
ふるまいはどっちみち決められてないと、損をするのはユーザーである。
シンプルであることは重要
しかし、シンプルの意味として、見た目がシンプルであることではなく、世界観をいかにシンプルに表現するのか、っていうことが重要。
とっても面白くて、心の広い、腰の低い方でした。
OGの奥村も来て、篠原さんの誕生日だったこともあり、大吟醸をあけ、いつも以上に盛り上がりました!