2010年6月4日金曜日

特別講義:福田先生


この前の話になるのですが、特別講義で福田先生がお話してくださったので、それをまとめたいと思います。

福田先生はもともと自動車会社に勤めていらっしゃったそうで、新幹線のデザインをしたり、現在では大学の先生をされています。

スケッチがとても上手な方で、講義の最後にはワークショップを行い、スケッチについて教えていただきました。

今回の題目は「新幹線の車両デザインとコンセプト」ということで、感性と機能の融合の話が中心でした。

普段からスケッチブックを持ち歩いているそうです。

デザイナーの役割は美しく魅力的なモノ作りを通して快適な暮らしを提供することにあるそうです。このことをより、思い知った瞬間があったそうなのですが、それは先生のお孫さんが、床をはいはいしていると、カーペットとフローリングの境で立ち止まるのだそうです。そして、フローリングのマテリアルを触って確かめて、方向転換をしてカーペットの上だけ、歩くのだそうです。

このことから危ないものを作ってはいけない、と強く思ったそうです。
安全性を安心感に変えることが重要だそうです。
安全性は工学系でエンジニアなどが担当するもの。定量的なものなのだそうです。
安心感は感性系でデザイナーが担当するものだそうです。

ちょっと前までは、モノのデザインがどんどん小さくなっていっていたそうです。
どうやったら小さくできるか、という競争だったそうです。だからいろんなモノが機能を表す形をなくしてブラックボックスになってしまったのではないのかな、と思いました。

また、デザインは作法を促すそうです。
いままではfunction+function=formだったのですが、form+form=new functionでもいいのでは、ということだそうです。

授業の最後のスケッチでは時間を徐々に短くしてペットボトルを描く練習をしました。スケッチは自分の体に記憶させるためにするのだそうです。絵が描けなかったら字を書いてもいいそうです。


にしてもこの違いはすごい。むしろ7秒でかいたペットボトルがかわいい(笑)

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