2010年5月25日火曜日

デザインイノベーション論:Edward tufte(エドワード タフテ)



この間は、デザインイノベーション論でEdward tufteについて教えてもらいました。
ちょっと遅れてしまったので最初の方は聞き逃してしまったのですが。

こんな優しい顔をしたナイスミドルです。
彼のビジネスモデルは本を売ることで、人生は本を売ることにかけているそうです。
本には、3次元を2次元化するにはどうしたらいいのか、というテクニックが書かれています。本に載っている例、サンプルは彼のデザインワークは少なく、ほとんど人の良い例を使っているそうです。また、2次元化するにはどうしたら良いのか、というやり方も作っているそうです。

授業では主に下の本、『Envisioning Information』について教わりました。
この本には「ESCAPING FLATLAND」という基本の考え方があります。
この考えとは、平らな土地を避けて強調する、ということだそうです。
そして、その強調するための5つのアプローチが、複雑な状況をどのように説明するのか分かるように書かれています。↓↓↓↓(目次)
この本はさっきも言ったみたく、いろんな人の作品が載っているので何も考えず、見ているだけでも面白いです。グリム童話の挿絵みたいでかわいいです。

で、1つ目のアプローチ。
《MICRO/MACRO Reading》

この情報の見せ方は、大きな情報と小さな情報を同時に見せることで、情報を理解しやすくする、というもの。
この大きな情報と小さな情報はどうしても一緒に情報を提示しにくいそうです。
例えば、情報が同時に提示されていなくて理解しにくいものは、携帯のメニューなど、階層がどこまで続いているか分からないようなものだそうです。

逆に同時に提示できているモノは、webのパン屑リストだそうです。(このパン屑リストって名前も好きなんだけど!ヘンゼルグレーテルみたいですね。)
home>product>>light>>>●●  ←みたいな。

ていうのとか、あとはプロダクトにもこの考え方が適用でき、それには距離が関係しているそうです。
例えば、あるプリンターは遠くから見て電源がどこにあるか分からない。近づいたら分かった、というこれはマクロとミクロの関係がうまくいってないからこのようなことになるそうです。
あとは、建築物にもこれは言えるそうで、いい建物なのに、どこが入り口か分からない、これもマクロとミクロの関係がなっていないから、このようなことになるそうです。

あとベトナム戦争の石碑は横が時系列になっていて、縦が亡くなった兵士の人数になっていて、遠くから見ても、いつどのくらい大勢の兵士が亡くなったのか、ということが分かるそうです。


で、2つめ
《LAYERING AND SEPARATION》
これはいろんな情報をレイヤーで見せる、という方法だそうです。この上の写真は、仮名文字をどのように書くのか、というものを黒字でお手本を、赤でコメントを書いて分かりやすくしているそうです。
これを別々に見せると分かりにくいのですが、重ねて、更に色で意味を分けることで分かりやすくさせているそうです。
このカラーを効果的に使うことで、別の情報だと分かりやすくするのだそうです。

で、3つめは
《SMALL MULTIPLES》

これは情報として小さいものがたくさんあった方が比較できてよい、ということだそうです。
例えばユニクロのUTの広告みたいに。
確かにあれは、この中だったらこれかなー、みたいな見方をしますね、私は。
この上の写真もその1例。この絵もすごいいい味ですね。丁寧な絵は心を動かしますね!

で、4こめ
《COLOR AND INFORMATION》
奥行きに色を使ったりするテクニック。森だと、言われなくても木が手前にあるのか奥にあるのか分かる。2Dでもパソコンの画面でも、同じように色を効果的に使うことで、奥行きを表現したりするそうです。
Windowsだったら手前のウィンドウが色が濃くて、奥のウィンドウが色が薄いといった風に用いるのだそうです。

5つ目が
《NARRATIVES OF SPACE AND TIME》
これはダヴィンチのノートで、所々に小さなスケッチがあります。これは小さな情報、挿絵でも理解を促進する、という例だそうです。

その他に有名な

このダイアグラムなんかも例としてあげられているそうです。
これはナポレオンの遠征のときの兵士の数の推移を表したダイアグラムで山研にも昔かべに貼ってあった…いまも貼ってあるっけ…?
で、いくつかの軸が複合化していて、このダイアグラムで作者が言いたかったのは、いかに戦争ではなく、遠征の最中に兵士が亡くなっているのか、ということだそうです。川をこえる際に亡くなってしまったりしているそうです。

それもこのダイアグラムを見れば一発で分かるという…!

0 件のコメント:

コメントを投稿